活動日誌

第13回 “ふくおか”地域の絆応援団セミナー 開催

2019.12.01

11月28日にももちパレスにて行われた「第8回 “共創”自治協議会サミット」の中で、2つの共創事例を当事者団体から発表いただきました。

 

 

1つ目は、(一社)福岡市土木建設協力会による「地域にあった防災教室」です。福岡市土木建設協力会は、福岡市内の建設業を営む会社の集まりで、正会員が106社、サポーター会員が11社、合わせて117社というたくさんの会員を擁する団体です。1950年設立で、まもなく70周年を迎えようとしており、社会貢献活動の一つとして「防災教室」を実施されています。

本セミナーでは、共創コネクターを通してマッチングさせていただいた、早良区有住校区での実施例についてご紹介していただきました。

有住校区は室見川沿いにある校区ですので、地域からの水害時の避難などをテーマにした内容を聞きたいという要望がありました。そこでまずは、有住校区の方々がお住まいの地域の状況を把握するために、一次避難所である公民館や室見川、小学校の標高などを例に挙げ、川が氾濫した時、どういった状況になりそうかを整理し、講座内で紹介をされたそうです。これこそがタイトルにある「地域にあった防災教室」の特徴であり、土木・建設のプロである彼らだからこそできるポイントとなっています。

参加者にとっては、身近な場所が災害時にどのような姿になるのか、また実際に避難する時はどういうルートが適切なのか、などとても実感が湧きやすい内容となっているため、熱心に聞いていただけることが多いそうです。今後も、ニーズに合わせて様々な校区で実施していく予定とのことでした。

 

 

2つ目は、「町内会とみんなで支える買い物支援」です。月隈校区 金隈新町町内会と、医療法人相生 金隈病院の共創事例です。月隈は博多区の東南部に位置し、博多区内では二番目に面積が大きい校区です。中でも金隈新町は校区の南端にあり、自動車があれば便利の良い場所ですが、公共交通機関になると町内を通るバスは、1時間に1〜2便。また地形的にも坂が多く、同時に住民の高齢化も進んできており、日常生活の買い物が大変だという課題が顕在化してきました。

そんなタイミングで、金隈病院は医療や介護といった専門的なことにこだわらない、幅広い活動で地域福祉への貢献をしたいという考えを持たれていました。そして、この買い物に対しての課題解決に地域と一緒に取り組むことに。地域との調整を重ね、現在は、移動手段に困っている高齢者に対象を絞って、支援の取り組みを行っています。ドアtoドアの支援が必要で、狭い道が多いこともあり、まずは7人乗りのミニバンで運行をスタートすることになりました。

実際の買い物支援の日には、民生委員さんにも同行してもらい、車両への乗り降りのサポートや見守りなどのボランティアを担ってもらっています。この点は現在、同地区内の介護老人保健施設「フラワーハウス博多」の職員さんにも手伝ってもらうなど、地域の企業や施設のご協力の輪もどんどん広がっているそうです。病院としても、取り組みを一緒に作っていく感覚があり、地域の一員としての活動しているという実感が喜びになっているとのことでした。

参加者の方は重い荷物を持たなくていいので助かるという意見や、日頃お一人で暮らしている方は車内の会話が弾み楽しいという声もあります。民生委員さんとしても、買い物支援の日に元気な姿を見られることが安心にもつながるようです。

もちろん、ボランティアさんの確保や運営費用など、課題もまだまだありますが、「みんなで支え合う体制づくりを進めていき、地域のコミュニケーション拡大と活性化につなげていきたい」という町内会長の言葉はとても希望にあふれるものでした。

 

共創の取り組みからは、上記の2つの事例を紹介いただきましたが、“共創”自治協議会サミットの中では、地域からの活動事例紹介があったり、会場のロビーでは、“ふくおか”地域の絆応援団のパネル展示があったりと、様々な活動を知るイベントとなりました。