活動日誌

第3回 歴史をひもとく作業からまちづくりへ

2020.10.20

2020年10月20日、御子神社の社務所にて、「歴史×樋井川流域」と題し、福岡大学の山田雄三先生より話題提供がありました。

ちなみに御子神社は、西長住校区にある安徳天皇をお祀りする神社で、安産や子どもの守り神として信仰されています。

山田先生は、歴史学を専攻されていますが、福岡大学の地域連携推進センターで地域のコーディネートにも取り組まれています。地域を「歴史」という時間軸から読み解くことで、自己と社会(地域)とのつながり(リアリティ)を回復することができるそうです。

これまでの活動の事例として、「地域の記憶プロジェクト」のお話がありました。福岡市城南区の別府校区、大牟田・荒尾の産炭地であった三池エリア、宗像市の日の里団地などで、地域住民の方への聞き取り調査や写真の収集などを行って、展示会を行ったり、アーカイブを作成されています。

実は、樋井川沿いの別府にも福豊炭鉱があり、鳥飼小学校あたりにはボタ山があったそうですが、現在のまちの様子からは全く想像ができません。

どのまちにも、どの場所にも「歴史」は存在するわけで、すべてのまちづくりの拠り所になると言います。しかし、生活や風景は残らないので、地域の歴史をひもとく作業は、語りや写真を通して、生活のシーンを再生しているように感じます。

写真なども個人で所有しているだけでは、郷土の資料として活用できません。住民の方の「記憶」も聞き取りをしなければ、いずれ失われてしまいます。収集し、アーカイブ化することで、地域の共有財産として活用し、継承していくことができます。

そのような歴史をひもとく作業を通じて、関係者は地域への帰属意識やアイデンティティを育み、地域への愛着がわくと言います。

樋井川流域にも様々な歴史があります。地域の歴史を共有できるよう、地域の人の話を気軽に聞けるような、そんなまちづくりの活動が行えるといいなと思います。